著者の声

「かたち」にするのはとても大切なこと。
細田京香さん

Imai Publishing Report
今井出版から本を出された著者の方々にお話をうかがいました。

Q.出版のきっかけは?

特攻隊員を主人公にした小説を書きたいと思い、ご近所の元特攻隊員さん宅にお邪魔しました。お話を聞いているうちに、今まで私がイメージしていた「戦争体験」とは少し違うと感じました。ご本人さんも「色々話すから書いたら?」とおっしゃり、せっかくなのでこの貴重な体験をまとめてみようと思いました。

Q.本づくりの感想を聞かせてください!

国土地理院撮影の空中写真を手に入れるのが一番大変でした。それ以外にも多数の方に掲載許可の連絡を取り、新たな出会いに繋がりました。また「表紙の文字はこの色と大きさにしよう」「ここにイラストを入れ、写真は見開きにしよう」など、自分のイメージが形になっていくことがとても楽しかったです。

Q.本書の魅力はなんですか?

「戦争」の本は堅苦しいイメージがありますが、本書は横書きで写真やイラストを使い、とっつきやすいと思います。カラー頁の戦闘機イラストは写真と間違えられるほど精細で、付録のしおりと共に人気です。また戦争以外のちょっとした豆知識も入っていますので、「えっ。そうなの!?」となるかもしれません。

Q.出版を考えている人へ伝えたいことはありますか?

「自分には本は出せない」とおっしゃる方もあるかもしれません。でも「かたち」にするのはとても大切なことだと思います。何百冊もいらない方にはオンデマンド印刷で少冊数の製作も可能です。今井印刷さんは多くの自費出版を手掛けていらっしゃるので、まずはお気軽にご相談されてみてはいかがでしょうか?

Q.今、興味のあることはなんですか?

一口に「戦争」と言っても「出兵した方」「それを見送った方」など様々な体験があります。私は、お話を聞いたのが元特攻隊員さんだったので、旧陸軍の航空隊に興味を持ちました。出版後、新たな情報をたくさん頂きましたので、本書に掲載できなかったことも含めて、再び形にできればと思っています。

■えっ。そうなの!?実録 ほくろからみた陸軍少年飛行兵

主人公である陸軍少年飛行兵の、鎖骨辺りにある「ホクロ」からの視点で、幼少期から終戦に至るまでの体験記を軽快なタッチで描いています。

●著者:細田京香
●価格:1,200円(税別)

細田京香 HOSODA kyoka

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