今井出版から本を出された著者の方々にお話をうかがいました。
Q.本づくりのきっかけを教えてください。
子どもの頃から60年以上も魚釣りをしてきましたが、病気になったりして、もう体力的に無理な釣りができなくなり、釣りに対する気持ちや感動を何かのかたちで残したいと思うようになりました。
そこで、これまで美しい魚たちとの出会いを残したいとの思いで、作成してきた魚拓を本にまとめてみることにしました。
本づくり相談会に参加して聞きたいことをすべて聞けたことで、はじめから安心して執筆することができました。
Q.本づくりをされてみて、いかがでしたか。
魚拓を見て釣った当時のことを思い出しながら文章を書いていると、メモもないのにその時の状況が鮮明に思い出せて、すごく順調に書き進めることができました。記憶がまったく色あせていないことに驚いたくらいです。
本が完成してからは、釣りを通して仲間になった多くの友人たちから称賛されて嬉しかったです。
本づくりのためにいろいろ思い出すなかで、自分の魚釣りに対する気持ちが少年時代からまったく変わっていないことを再確認できました。

Q.この本はどんな本ですか?
魚拓をつくることより、魚拓にできる大物を釣る難しさを表現したいと思いながらつくりました。出来上がりは、当初自分がこんな本にしたいと思っていた通りに仕上がったと満足しています。
墨の繊細な濃淡がうまく伝わるか少し心配しましたが、完成した本は魚拓が美しく、印刷の良さに感心しました。その点でも満足しています。
Q.もう1冊つくるとしたら、どんな本ですか?
魚拓のほかにも、コレクションしている珍しい名字の名刺やテレカの本を出してみたいです。

■釣道一筋 長谷川貞昭魚拓集1961年~2021年
60年以上にわたって魚釣りを趣味としてきた著者が、これまでに作成してきた「魚拓」をまとめた一冊。古希を迎えた記念の魚拓展の様子や魚拓の作り方も掲載されています。
●著:長谷川 貞昭
●発行日:2022年7月
●仕様:A4(ヨコ)判・176頁・上製本
●価格:非売品
長谷川 貞昭さん HASEGAWA Sadaaki
鳥取市在住。