著者の声

趣味の俳句を句集にして贈る。
石田延子さん

Imai Publishing Report
今井出版から本を出された著者の方々にお話をうかがいました。

Q.出版のきっかけは?

母の傘寿の御祝として作りました。皆で食事会か旅行でもと考えたのですが、なかなか全員が揃うことは難しく、形あるものとして子や孫に残したいという本人の希望もあり、趣味の俳句を本にすることにしました。

Q.本づくりの感想を聞かせてください!

本を作るなんて我人生で考えてもみなかったこと。すべてが初めて尽しでしたが、担当の方の丁寧なサポートにより、スムーズに出版までこぎ着けました。むしろ、大変だったのは母が長い間に気ままに作り溜めていた句の整理と選句する作業でした。

Q.出版を考えている人へ伝えたいことはありますか?

ネックになっていたのは、本作りのノウハウなんて何も知らないけど大丈夫なのかということと未知の領域である出版にかかる費用はどれくらいのものなのか、さっぱり見当もつかなかったこと。しかし、製本に関してはプロの方がおられますし、費用の方もケースバイケースですが海外旅行ぐらいでしたので、難しく考えないでまずは相談されることだと思います。

Q.本書の魅力はなんですか?

題字を父、挿絵を私達娘、構成を娘婿と家族全員参加で作っている点。まったくの素人が作る身内で読んで貰う本ということで、半分自分史、半分日記のような句集です。

Q.出版してよかったことはなんですか?

家族で作りあげたという達成感があり、本人にとっても家族にとってもいい記念になりました。本を通じて人の輪が広がり、それが新たな刺激となって、今は二冊目を目指して創作に励んでいる様子。本人曰く、好きで作り続けてきたものを形のある本にしてもらい、すごくうれしいとのこと。娘の私にとっても連日の選句作業を通じて久し振りに親子二人の時間を過し、日頃母が感じていた事柄に同じ様に向き合えたことは何より幸せな思い出となりました。

■合歓の花(ねむのはな)

自身の歩みを俳句にし、1冊の本として作りました。振り返れば日記のように当時を思い出します。

●著者:石田延子
●非売品

石田 延子 ISHIDA nobuko
米子市在住

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