1945年、鳥取県境港で戦時中に多くの人々が亡くなった
  山陰最大の戦災「玉栄丸の爆発」
  その真相を追う!! 
 
 太平洋戦争末期の1945年4月23日、境町の大正町岸壁で
  旧日本軍徴用船・玉栄丸(たまえまる)の荷揚げ作業中、
  積んでいた火薬が4度にわたって爆発しました。
  その爆風と火災で120人が死亡、309人が重軽傷を負い、
  倒壊焼失家屋は431戸、町の3分の1が壊滅したとされています。
  
  その真相は長い間謎のままでしたが、事故から75年がたった今年、
  25年ぶりに判明した、新たな事実を本書に収録しています。
  
  ◎爆発原因は戦後60年以上も不明だったが、有識者A氏の告白や元憲兵の証言により「兵隊のタバコ」と断定。
  ◎死者数(ほとんどが爆死)は、戦後の公式発表では115名だったが、その後確認出来ただけでも120名。さらに徴用朝鮮人船員も加えると、はるかにそれ以上だったと考えられる。
  ◎事件を記録した写真(写真家・植田正治氏と毎日新聞記者・島雄光蔵氏が撮影したもの)を図書館や市史編纂室にて入手。そのうち、整理した約40枚を公開。
  ◎謎であった爆発前の玉栄丸船体写真を東京の海事図書館にて発見(2016年)。本からの複写であるが、この写真を公開。 
■た・ま・え・ま・る 〜山陰最大の戦災 75年目の真実〜
  著:根平 雄一郎
  発売:今井出版 
  発行日:2020年6月1日
  ISBN:978-4-86611-196-4
  判型:A5判 
  ページ数:60ページ