人麿の歌を忠実に深く読み解き、
人麿の最期に迫った渾身の力作
日本最古の歌集である『万葉集』。
その代表的歌人である柿本人麿は、生没年や経歴など不詳で、
歴史書などに名前が残っていない、謎の多い人物です。
人麿の終焉の地は「柿本人麻呂、石見國に在る時、死に臨みて自ら傷みて作る歌一首」
という詞書により「石見の国の鴨山」とされていますが、
その鴨山の場所は定かではなく、様々な説があります。
斎藤茂吉の湯抱の鴨山説、梅原猛が古伝承に依拠する益田沖の鴨島説、
浜田の亀山説——真の鴨山はどこにあるのか?
梅原説を再検証しながら、人麿の歌を忠実に深く読み解き、
人麿の最期に迫った渾身の力作です。
■鴨山私考 石見相聞歌と柿本人麿の謎
著:渡邊 捷弘
発行:渡邊 捷弘
発売:今井出版
発行日:2022年2月
ISBN:978-4-86611-284-8
判型:A5判
ページ数:104ページ